「性愛」格差論―萌えとモテの間で
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作者 : 斎藤 環
定価 : ¥ 735
出版元 : 中央公論新社
発売日 : 2006-05
カテゴリ : 新書
ランキング : 4838
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| 価格 | 商品名 | 納期 |
| ¥ 735 | 「性愛」格差論―萌えとモテの間で | 通常24時間以内に発送 |
酒井順子は男尊女卑(誤植ではない)この本を読んで、改めて酒井順子女史は男尊女卑(女尊男卑の誤植ではない)の価値観を持っていると感じた。
彼女が言うには、女性が男性に望んでいるのは「三高」(古!)であるのに対し、男性が女性に望むのは「三低」(低身長、低学歴!、低収入!?)らしい。
しかしこんな時代にあえて低収入の女性を望む男性がいるのか疑問だし、高学歴の男性が低学歴の女性をあえて選ぶとも思えない。
どうも酒井順子女史は「尊敬できる男性、可愛い女性」という価値観から逃れられないらしい。
しかし女性の社会進出やが進み男女平等に近づき、同時に「尊敬できる男性、可愛い女性」という価値観であり続ければ、尊敬できる(主に経済的に強い)男性と、可愛い(経済的に弱い)女性が結婚し、その結果として相対的に強い女性と、弱い男性が残るのは自明の理なのに、それが分らないらしい。
余った強い女性と弱い男性が結婚すれば(主夫等)、問題は解決するのだが、そんな男性は酒井順子女史は「尊敬できない」と一蹴するだろう。どうも「尊敬できる男性と可愛い女性」という一種の精神的な男尊女卑的考えを捨てられないらしい。主夫を望む男性は増えているのだが・・
酒井順子女史の結論は「男性は女性を見習い(ギャル夫?)女性は今のままでよい」というものらしい。あくまで自分達女性の価値観を変えるつもりは無いとみえる・・・
他に「負け犬の遠吠え」に影響された「電波男」「オタク女子研究」などに対する感想や批評に対する意見は面白い。
特に「電波男」に対しては「男性の読者を想定していませんでした」「オタク男性をネタにしてごめんなさい」「反省してます」などの謝罪発言が目立った。
ただ独身女性がいわゆるオニババになるとう「オニババ論」に対する酒井順子女史の反論や、日本人男性の国際結婚(日本人女性の二倍以上)といった問題に対する反論が無かった点が残念である。特にぜひ彼女の「オニババ論」に対する批判を聞きたかった。
格差論というよりもミクロ的棲み分け論。本書ではモテは勝ち組、非モテは負け組という単純で貧しい二元論によるマクロ的格差論ではなく、腐女子、負け犬、やおい、おたくといった流行語大賞的キーワードによる性愛の実態をネタにしたユニークな社会論書。どんなにお金があっても性的に抑圧されている性的弱者は決して勝ち組ではなく、また3次元の女性と性的交渉がなくても2次元に真実の愛を求めて旅立った者は必ずしも負け組ではない。萌えや腐女子など性的趣味嗜好が細分化されヘテロでノーマルがかならずしもよいものかどうか疑問に思えるほどさまざまなトライブが存在していることを本書は示している。一説によると30歳を超えた童貞は「妖精」になり、年をとった腐女子は「貴腐人」になるらしい・・・
酒井順子株、再びストップ高!!「負け犬の遠吠え」の続編(?)、「その人、独身?」を読んでがっくししたわたし。「負け犬」は一発打ち上げ花火だったか?感がまんまんだったんだけど、本書で酒井株はわたし的には再びストップ高になった。
いきなり終章のハナシで恐縮だが、酒井女史、「離島に暮らすわたしたち」で今のオタク・腐女子・ニートなトレンドをさらっと、本当にさらっとまとめている。「大陸」に住んでいる自分は本当に「離島」住人より幸せなのか。幸せって何だっけ♪なBGMが読者の頭に流れ出す。
勝ち組負け組がはっきり分かれる社会がイカンと目くじらたてる人たちは実は一番「負ける」のが嫌い。単純志向回路。
でもみんなが離島にバラバラに住んでるだけで本当にいいの?そこで「性愛」が出てくるわけだ。酒井女史の最後のコメントを引き出したオタク先生・斎藤サンもすごいね。何しろ考えさせられることが多かった本。
単純二元論は聞きアキタ、な方は是非。
非主流派の恋愛観を探ってみる オタク化する男性と他人に頼る必要が無くなった
(=一人で生計を立てられる)女性。
皆が皆、上記の様に変化した訳ではないが、或る
意味、それらに走れば or 成れれば「他者(特に
今回の場合は異性だ)」は不要であろう。
では何故そうなったのか?
両者の間は何処が異なったのか?
逆に共通点は無いのか?
どうやったら両者とも変われるのか?
上記の様な疑問をオタク側の代表=斎藤氏と
女性側の代表=酒井氏が対談形式で考え、綴った
のがこの本。
その中身は、と言えば貶すほどでは無いが
かといって褒める点もそんなに多くない。
現状認識(それも著者の主観内の話だ)と仮定
(これも著者の経験と感覚に拠る)に基づく話
なのだ。
確かに「こういう視点・考え方もあるな」という
参考にはなるだろう。
ただ、前述したとおり主観に拠っている為、それが
何処まで信憑性を持つか?となった時、論としては
弱いと思わざるを得ないのだ。
(特に斎藤氏は何度も「一説には?」という枕詞で
「○○が××」と述べるのだが、その論拠となる
データは殆ど示されて無い)
その点、酒井氏の方は「自己体験」の範疇で
話を進めるのでその見解に「地に足が着いている」
感が有り、まだ理解も出来る。
高所大局的な視点では無く、身近な視線で
異性間交流=恋愛だ、について考えてみたい
という御仁には・・・お薦め・・・かもしれない。
現実的な格差社会論新聞や本で様々な評論家や大学教授などが「格差社会論」を唱えている昨今ですが、その多くは、上にいる人たちが下にいる人たちを憂い、上からモノを言って否定して何とかしなければならない(でもその結論は提示できない)、というものが多い。何より、「萌え」「ニート」「フリーター」を頭ごなしに拒絶し否定した上での議論で、どこか現実離れした感がありました。
この本は、上でも下でもないどっちつかずの2人が、現状を拒絶せず距離を置いて主観的でもどこか客観的に現状分析をしているところで、より現実的な議論がなされているように思えます。(対談という形式もあり)云わば居酒屋で「あーでもない、こーでもない」と話し合っているのを聞いているかのようで、気軽に読むことができました。
この本では現状解決として提示されているのは「性愛」でしたが、その定義が明確に示されたかったのは残念です。
個人的には、各階層を結び付けるには、第1章にある「結婚を支援する支援者(=お見合いおばさん)の支援が必要」が有力ではないかと思われます。
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